X線テレビによる消化管造影検査
胃X線検査
X線テレビ操作卓 透視のようす  消化管(胃・腸など)は単純X線撮影では、はっきりした像が得られません。そこで、エックス線吸収率が違う造影剤(バリウムなど)を入れ、画像の濃淡がはっきり出る状態にして撮影します。
 バリウムと空気や発泡剤のガスを利用した、『二重造影法』といわれる検査は、消化管の内壁の細かい様子を詳しく調べることが出来るので、早期の小さな病変発見に大きな成果を上げています。
    
    食道の二重造影  胃の二重造影    胃・十二指腸圧迫撮影像
   
胃がん検診
胃がんは減少傾向にあるものの、依然として日本人に多いがんです。粘膜層にとどまっている胃がんは、ほぼ100%治るので、自覚症状がない早期にがんを発見する必要があります。そのため、胃がん検診を集団検診や施設検診とし実施しています。『二重造影法』により撮影精度が向上し、小さな病変も発見できるようになっています。検診でも1000人に2~3人の割合で胃がんが見つかっています。毎年定期的に、胃がん検診を受けることが、早期発見・早期治療の決め手といえます。
   
注腸造影検査
 欧米の食生活型で大腸がんが増えています。便潜血反応検査を定期的に受けて、検査が陽性のとき、注腸造影検査や、内視鏡検査を受けることが重要です。大きな大腸ポリープは、内視鏡で切除して確かめると、早期がんが見つかる例も多く、大きな成果を上げています。

画像検査について