放射線とのおつきあい
 
   
 わたしたちは,一年間に自然界から平均2.4ミリシーベルトを浴びています。医療で受ける放射線のほかに,宇宙や大地,食物や大気などによる自然界から様々なかたちで,避けることの出来ない自然放射線を全身に受けていることになります。
 

 自然放射線の内訳を図に示します  地球上には自然の放射線
放射性物質がいっぱいです
   
 自然放射線の内訳
   一口MEMO
 日本では自然放射線の量は西高東低型です。
・関西  1mSv/年・・・花崗岩地帯からの放射線
・関東 0.2mSv/年・・・花崗岩地帯の上を厚く覆った関東ローム層が放射線をさえぎるため。
   
 
   
 自然放射線を受けることでの人体への影響は認められていません。自然放射線の量は,地域・高度・大地の成分,居住家屋の建材や構造などによっても異なります。
 宇宙線は,高いところほど多く,富士山の山頂やジェット機で上空に行くほど多くなります。大地からの放射線は,インドやブラジルのある地域では,日本の平均の数十倍になる所もあります。しかし,このような地方に,放射線の影響は認められていません。
 下の図を見ると,自然放射線とエックス線検査の放射線量は同程度です。むしろ胸部エックス線検査1枚は自然放射線の約20分の1です。このことより,エックス線検査は恐れるような放射線量でないことがお分かりになると思います。
   
 
   

医療放射線の安全性